2016年12月25日日曜日

相続手続の一般的な流れ③「2.相続人は誰?遺産は?

前回のつづき。

遺言が無かった場合、続いて、①相続人を確認し、②遺産の確認をしましょう。

■①相続人は誰?
相続人の範囲は故人と一定の身分関係(婚姻・出生・養子など)がある人で、法律で相続人となる順番が決まっており、戸籍調査が必要です。故人の戸籍は、「出生~死亡までの連続したもの」が必要となり、すべて揃うまで時間や労力を要するので、最近は、士業の戸籍取得代行サービスを利用する方も。
  取得した戸籍は名義変更手続でも使用しますが、原則、使い回しができるので、各1通で大丈夫です。


■②遺産ってどんなもの?(=簡単に言うと、故人が所有していた「物」や「権利」すべて)
□不動産関係□
・不動産、借地権、借家権
□動産関係□
・車、貴金属、骨董品や家財道具
□債権関係□
・預貯金、株などの金融商品、ゴルフ会員権、貸付金、借金(債務)
・その他、最近ご依頼いただいた一風変わった権利でいえば、「酒類免許」も相続できます。


つづく・・・




2016年12月16日金曜日

相続手続の一般的な流れ②「1.遺言について」

■相続手続きの一般的な流れ
1.まずは遺言の有無の確認を!
2.相続人は誰?遺産は?
3.相続放棄/所得税準申告の検討を
4.遺産分割協議
5.遺産の名義変更
6.相続税の申告


■1.まずは遺言は遺言の有無を確認しましょう!

遺言の種類・確認方法は次のとおりです。
①公正証書遺言・・・最寄りの公証役場に問い合わせをすればOK
②秘密証書遺言・・・〃
③自筆証書遺言・・・故人の遺品を整理しながらの“お宝探し”のよう。その後、裁判所で検認手続が必要です。

※よくある自筆証書遺言の保管場所
・自宅内の鍵付きの机
・タンスの奥
・お仏壇の近く
・女性の場合はキッチン廻りや、食材や生活用品の保管スペースも。
・口座を開設していた銀行
・古くからの知人も手掛かりになります


つづく・・・


2016年12月10日土曜日

相続手続の一般的な流れ①

相続(=人の死亡)により、法律上、故人の遺産(財産や借金など)は相続人に承継され、相続人がしなくてはならない事務手続は幅広く発生します。
誰もがいずれは直面する相続ですが、その手続は非常に煩雑ですし、何から始めてよいか迷う方も多いと思います。
相続手続きの一般的な流れは次のとおりです。

1.まずは遺言の有無の確認を!
2.相続人は誰?遺産は?
3.相続放棄/所得税準申告の検討を
4.遺産分割協議
5.遺産の名義変更
6.相続税の申告


・・・法律用語や難しい言葉が多いですよね。
次は、各ステップの概要や注意点を簡単にお伝えしていきます。