行政書士として取り扱える許認可は1万件を超えると言われており、それぞれ許認可の要件や条件は異なるので、初めての案件はイチから勉強し、時には行政庁に確認しながら進めることも。
多くの許認可のポイントとなるのは、次の4点。
①ヒトの要件・・・免許や資格、経験や専任性など。法人の場合は目的も大切です。
②モノ・ハコの要件・・・設備や営業所について。実地調査の有無も要確認。
③オカネの要件・・・財産的基礎、許認可手数料。
④ジカン・・・行政の標準処理期間
①〜③を証明するためには、何を添付資料とするのか把握し、④から逆算してスケジューリング。
何かを落とせば、時間を要してしまったり、最悪の場合は取得できなかったりするので、依頼者の方の事業開始に大きく影響を与えてしまい、とても神経を使います。
そもそも相談者の方がその事業を開始する際に許認可が要るかどうかも、しっかり根拠を取らなければいけません。
というように、とても慎重を要する業務ですが、事業開始に向けて依頼者の方とビジョンを共有できたり、普段とは違う新しい世界を知ることができたり、とても楽しく学びにもなります。
ところで、少し前に行政書士試験がありましたね。
合格後、行政書士会に登録の際は、準備する資料がたくさんあり、まさに上記④つのポイントを登録段階で経験できたので、実務でとても役立ちますよ!